藍柿右衛門皿の買取 古美術天平堂

藍柿右衛門孔雀文輪花大皿

時代 江戸中期
17世紀
状態・詳細 完品
見込みがやや波打っています
口径 35cm
高さ 5.3cm
底径 20.2cm
所載品 『新集成 伊万里−伊万里やき創成から幕末まで−』
小木一良 著、里文出版、P215,No254.
商品番号 a3039
価格 sold out
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古美術 天平堂

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最高峰の技術が凝縮された盛期伊万里の名品です。
生命力に満ちた孔雀文が最良の呉須で鮮烈に描かれており、
完成度の高い卓越した技術力と洗練されたデザイン性には驚嘆すべきものがあります。
柿右衛門様式は七寸(21cm)以下の作品が圧倒的に多く占めるのですが、
現品は一尺(30cm)を優に超え、
肥前磁器の第一人者・小木一良さんの著書『新集成 伊万里』に所載されており、
氏の厳しい審美眼を潜り抜けた由緒正しい大作です。
極めて良好な状態を保っており、
大切に伝世されてきた様子が窺えます。
当店が自信を持ってお勧めさせて頂きたい珠玉の秀逸品です。

王侯貴族を魅了した 「柿右衛門様式」

柿右衛門様式とは延宝年間(1673〜81)頃を中心に焼成された伊万里焼の様式です。
現在における「柿右衛門」の定義とは柿右衛門家のみで造られた独占的な作品ではなく、
V.O.C(オランダ東インド会社)からの大量注文を受けて、
肥前有田の窯々で輸出用に完成された作品群として「様式」の語句が付加されています。
絵師の手による余白を活かした繊細な絵付け・精緻を極めた作行を特徴とし、
優雅で気品高い柿右衛門様式は欧州の王侯貴族を魅了した高級花形商品として、
V.O.Cによって大量に積み出しされた磁器の中でも特に根強い人気を博しました。
更に「濁手」と呼ばれる純白色の温かみある柔和な素地は色絵の鮮麗さをより際立たせ、
以後のマイセンやシャンティーイにおける欧州磁器の焼成に大きな影響を与えました。
尚、柿右衛門様式には「渦福」と呼ばれる銘款が入った作品が多く見られます。
デザイン化した「福」が渦を巻いたように見える事から呼び慣わされている名称です。
「金」、「古人」等の銘款は上手の精作に多く見られます。
江戸時代に輸出された古伊万里は柿右衛門様式の数量を遥かに凌いでおりますが、
人々の目を引いて関心を集めているのはやはり柿右衛門様式の作品です。

素焼き技法の導入と技術発展

延宝年間(1673〜81)頃から生掛け焼成の制作ロスを防いで効率を図るべく、
「素焼き」技法が採り入れられるようになると、
素地強度や精巧さが付加されて品質を一定に保つ事が可能になりました。
この頃から匣鉢(ボシ)の使用が始まり、
窯内で灰や鉄分等の不純物の付着を防いで均一な温度で焼成する事が可能になりました。
匣鉢内に器物を置く際は目砂を撒くようになり畳付に粗い砂が付着する事も減少しました。
又、陶石の精製技術も格段に進歩して汚れとなる不純物をより除去できるようになります。
従って、白磁にとって最も必要不可欠な白い胎土が汚される事も少なくなりました。

肥前年表(柿右衛門様式)

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